いただきます【PART3】~アイデアを練る~

LINEで送る
Pocket

 

目標も決まって、分析もして、いよいよゲームの形を考えます!

ゲームの前提として、前回分析した結果で出たように「日本人ならではの価値観で海外の人も笑えるモノ」であること、そして仕事をしながら1ヵ月ちょっとで作らなければいけないことから、「ゲームエンジンのUnityを使用する」ことは決めていました。Unityについては、これ以前に1つスマホ向けの簡単な2Dゲームを作っていて、3Dゲームの制作も「イケる」と思えるところまで勉強していたので、これを機会に挑戦してみようと思っていました。

 

アイデアが固まる時

アイデアの発想の仕方は色々ありますが、今回は「日本人ならでは」というキーワードがあるので、まずそこから広げていこうと考えました。まず「日本人ならでは」で連想するものを考えてみます。富士山、忍者、侍、芸者、スシ、天ぷら、土下座、礼儀正しい、箸、アニメ、マンガ、万歳、お酌、日本語、安全、八百万の神、獅子舞、天狗、温泉…色々と出てきますが、正直どれもありきたりでピンときません。海外の人からしても割と日本から連想できそうなイメージで、驚きや新鮮味が少ないだろうなと思います。そんな事を考えながら2日ほど悩んでいました。

アイデアが生まれたのは、そんな悩んでいる時の日曜のお昼でした。家でコンビニのカレーを食べている時にふと「このカレーをブリッジしながら食べられるかな?」と思い、カレーを床に置き、その場でブリッジしました。(何故そんなことをしようと思ったのか今でも謎ですが、テレビでそんなことをやっているのを見た記憶があったのかも知れません)

001

ブリッジしながらスプーンを持ち、カレーをすくおうとやってみましたが、全く上手くいきません!ご飯を食べることなんて普段無意識でやっているのに「アレ、どっちに腕を動かせばいいんだ?」と上手く出来ないことにだんだんイライラしてきました。

 

その瞬間「ハッ!!」と2つのことが頭に浮かびました。

17

まず最初に頭に浮かんだのは「これをゲームデザインに使えないか」ということ。

現実で当たり前に出来ることが出来ないって、やっている人だけじゃなくて、周りで見ている人達もやきもきするだろうな。あれ?普通ゲームって「現実で出来ないことが出来ることが魅力」ってみんな言うよな。「現実で当たり前に出来る事がゲームだと出来ない」って真逆だな。あんまりそんなゲームって見たことないな。まぁそんなゲーム別にやりたくはないだろうからな。でも普段無意識でやっていることを意識させるって、結構ハッとさせられるんじゃないか?いや、でもゲームって「プレイヤーが段々と上手くなるごとに達成感を感じられるよう設計されているから面白い」んだよな。上手く出来なくてやきもきすることは別に面白くないよな。待てよ。だったら逆に「上手く出来ないことこそが面白いゲーム」にすることができたら新しいゲームデザインと言えるんじゃないか?

次に思ったのは「食べ物に対してなんて罰当たりなことをしているのだろう」という反省です。

食べ物を粗末にするなんて、なんてことをしているんだ俺は!?中学校位まではご飯を食べる時は必ず「いただきます」と感謝の気持ちを言葉にしていたのに…、いや待てよ、最近「いただきます」って言ってないよな。周りの大人達も全然言わないよな。いつから言わなくなったんだっけ?そういえば小学生の頃、ポンキッキーズっていうテレビ番組でデーモン小暮閣下が英語を教えるコーナーがあったけど、海外では「いただきます」に変わる英語がないから素直に日本語で「いただきます」と挨拶しましょう!みたいなことを言ってたな。全然英語教えてねぇ!ってツッコんだ記憶があるもんな。海外には食べ物に感謝する風習ってないんだっけ?アレ?これって日本人独特の価値観なんじゃね?

といった感じです。調べてみると、やっぱり海外では「いただきます」という挨拶の意味する「食材となった動植物の尊い命に感謝をする」という習慣はありませんでした(作った人に感謝とか、神に感謝とかはありますが)。そして「いただきます」という言葉を持つ日本人の素晴らしい精神は今や失われ、年間5500万トンもの食糧を輸入しておきながら、その約1/3に当たる1800万トンもの食糧を食べもせずに廃棄しているという悲しい現実がありました。

この瞬間ピキンッ!と、頭の中でゲームの形が組み上がっていくイメージが湧いてきました。整理してまとめてみると、

・ご飯を食べることが目的のゲーム。

・食べる動作は、身体の動きを意識しないと上手くできない。

・食べ物を粗末にすると失敗となり罰を与える。

・失敗することそのものが面白い。

「ご飯を食べる」という行為は世界共通ですから、言葉がなくてもゲーム内容は伝わります。そしてご飯を食べられることが当たり前だと思っている日本人も、このゲームを見て「ハッ!」としてもらえるモノになる予感がしました。最終的には、このゲームをきっかけに「いただきます」が世界共通言語になるような、そんなゲームデザインをこの段階では想像しました。

 

ゲームのアイデアが固まって、いよいよ次回からUnityを使ってゲームを形にしていきます。

次回→PART4

 

スポンサーリンク

スポンサーリンク

LINEで送る
Pocket